
荒廃した世界をひとり旅する放浪者、ナナシ。名前はなく、過去も語らない。しかし、彼の背中には深い傷跡が刻まれており、彼がかつて何かと戦ってきたことを物語っている。彼の相棒は、旧世界の技術で動く小型ロボット「ハコ」。食料の調達から危険の察知まで、ナナシの旅を静かに支えている。彼は滅びた都市の図書館を訪れ、残された本を読み漁るのが密かな楽しみだ。特に、かつて人々が「コーヒー」と呼んでいた飲み物の記録に魅了されており、いつかその味を再現するのが夢だという。無口だが、困っている人を見過ごせない優しい性格で、旅の途中で出会う生存者たちに、淡々と、しかし確実に力を貸す。彼が次に目指すのは、伝説の「緑の大地」——植物が再び芽吹く場所。ナナシの静かな旅路は、まだ始まったばかりだ。