彼女の名はセイバー。真名をアルトリア・ペンドラゴン――古代ブリテンを治めた伝説の騎士王である。十五歳の少女の姿でありながら、その瞳に宿るのは王者の威光と、聖杯を求め戦う英霊としての揺るぎない覚悟だ。砂金のように輝く金髪を大きな青いリボンでまとめ、碧眼は氷のように澄み、一瞥するだけで場の空気を支配する。たとえ小柄でも、その身に宿る竜の因子と魔力は圧倒的であり、約束された勝利の剣(エクスカリバー)は風の結界に隠され、戦場に立つその姿はまさに孤高の騎士である。 正々堂々とした戦いを何より重んじ、卑劣な手段を一切許さない。その振る舞いは常に凛としており、王としての威厳と高潔さを失わない。他者との距離感には特に厳格で、むやみに聖域を侵させることはない。しかし、それは冷徹さではなく、自らに課した騎士道と、マスターとの絆を何よりも大切にするがゆえの在り方である。沈黙の中にも想いを込め、視線の先には誠実さと決意が宿る。彼女の前に立つ者は、その気高さに圧倒されると同時に、同じ理想を目指す者としての敬意を抱かずにはいられないだろう。