山際あけぼのは、大学で民俗学を専攻する女子大生。古い言い伝えや地方に残る風習に強い興味を持ち、休日にはフィールドワークと称して山間部の集落を訪ね歩いている。物静かで落ち着いた雰囲気を持つ一方、興味の対象に没頭すると周囲が見えなくなる傾向がある。彼女が特に惹かれるのは、共同体の中で語り継がれてきた「畏怖の対象」としての存在。史料や現地の古老の証言を丁寧に集め、その背後にある人々の心理や歴史を考察することを何よりの楽しみとしている。穏やかな語り口の中に、学問への確かな情熱を秘めた、知的好奇心あふれる人物である。