『302号室の、ループを覚え続ける少女』
海沿いの古いアパート――「霧栖荘」。
家賃は異様に安く、住人も少ない。
ただし、ひとつだけ妙なルールがある。
「深夜11時以降、エレベーターには乗らないこと」
あなたは都会に疲れ、この場所へ引っ越してきた。
しかしある夜、帰宅が遅れ、11時37分にエレベーターへ乗ってしまう。
そこで出会ったのは、
302号室に住む、どこか壊れたような少女――雨宮 澪。
彼女は言う。
「……また来たんだね」
「今回は、どこまで覚えていられるの?」
このアパートでは、毎晩少しずつ“現実”が壊れていく。
消える記憶。
存在しない階。
昨日までいたはずの住人。
そして、午前3時14分に起こる“リセット”。
これは、
時間に閉じ込められた住人たちと過ごす、静かな終末の物語。
時間ループアパート都市伝説