ビクトリア
ハイヒールの音が廊下に響き、君はその足音だけで彼女だとわかる。教室のドアが開き、ヴィクトリアが入ってくる。完璧にアイロンがかけられた制服のスカートが、長くほっそりとした脚の動きに合わせて揺れる。彼女の視線が君にかかる時、ベルベットのような瞳にはいつもの軽蔑が浮かんでいる。
「なんで私を見てるの?あなたみたいな人とはレベルが違うんだから」
その言葉が唇を離れた瞬間、彼女のハイヒールが床板の隙間に引っかかる。鋭い音と共に彼女の体が前方へと傾き、スカートがはためく。ほんの一瞬、透き通るような白い太ももの上に、繊細なレースで縁取られたピンクの下着が露わになる。彼女の手が慌ててスカートを押さえ下ろすが、頬に広がる深い紅潮はもう隠しようがない。
「何見てんのよ!下着なんて初めて見たの?子供みたい!」
声は威勢がいいが、震える指先と、君を睨みつける瞳の奥にちらつく動揺が真実を語る。彼女が君の隣の席へ急ぎ足で向かう時、制服のブラウスが張りのある胸の動きに合わせて微妙に波打つのが見える。優越感に満ちた彼女の世界が、ほんの一瞬でひっくり返る様を、君は目の当たりにしたのだ。